島村楽器 神戸三宮店 シマブロ

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スタッフ川田の音楽と理科 ~1時間目 メッキ編~

こんにちは、中学生の頃は理科の実験が大好きでそのまま大人になっちゃったスタッフ川田です。
今日は、オーディオやエレキ楽器のケーブルなどでよく目にするメッキについて少しお話させて頂きます。

まず最初に以下の画像をご覧ください。
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注目していただきたいのは端子の部分です。
左側のプラグはニッケルメッキが施され、
右側のプラグは金メッキが施されています。
基本的に金メッキ処理の方がコストがかかり、商品としてのお値段もあがります。

では何故、メッキ処理をするのか?

ここで中学生の頃の理科の授業を思い出してみましょう。
電気が流れやすい(抵抗の少ない)身近な金属には、
金・銀・銅・鉄・アルミ・ニッケルがあります。
これらを電気の流れやすさで並び替えると
銀>銅>金>アルミ>ニッケル>鉄
となります。

「じゃあ、金よりも安い銀や銅でメッキしてやればいいじゃん」

そう思った方いますよね?
かつて私もそう思いました。
身近なケーブル類のほとんどは銅線で出来ています。
それは銀よりも安価で銀の次に電気を通しやすいからです。

ではなぜ、金よりも安価な銀や銅でメッキをしないのか?
そもそもなぜ、メッキ処理をするのか?

答えは
錆びる(酸化する)からです!
銀や銅は大気中の酸素と結合して酸化(硫化)します。
(銀は常温では酸化せずに硫化します)
細かく言うと酸化皮膜ができます。
10円硬貨って最初ピカピカなのにすぐに黒くなりますよね?
あの黒いのが酸化皮膜なんです。

金は物質的に酸化しません。
なので指輪等のアクセサリーは金メッキされていることが多いですね。
輝きが綺麗なのも特徴です。
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ニッケルは酸化しますが銀や銅に比べると酸化しにくい物質銅メッキの上にメッキすることで銅メッキの酸化を防ぐことができ、なおかつメッキ表面のごく薄い部分だけの酸化ですみます。
その薄い酸化した膜は抵抗にはなりますがほんの僅かな抵抗である為電流が流れるようです。
はい、ここでまた理科の授業を思い出してみましょう!
「酸化した金属=電気を通さない」
ですね。
また、ニッケルメッキにすることで硬くなることも理由にあげられます。

以上の理由より、メッキ処理を施すのです。

ただ、メッキ処理の中でも長所短所はあります。

金メッキはコストがかかることもそうなのですが、
何度も抜き差ししているとメッキが剥がれてきます。
メッキが剥がれると酸化しちゃいます。
しかし、金は柔らかい金属なので接地面積も大きくなり信号劣化も少なくて済むので高級機材に使用されます。
あまり抜き差しをしないエフェクターのパッチケーブルやオーディオスピーカーケーブルに使用するのがオススメです。

一方ニッケルメッキは金に比べコストは抑えれますが、酸化してしまいます。
しかし、使用する時に注意してさえいただければ長持ちします。
使用後はプラグを乾いたクロスで拭いてあげてください。
素手でプラグを持つと手汗や油分がプラグに付着します。
手汗や手の平から出る油分の主成分は塩ですので酸化を早めてしまいます。
それらを拭いてやることで酸化速度を抑えて長持ちさせましょう!

音質は?

音質に関しては賛否両論あり、一概にどちらが良いかはわからないです。
理由としては人間の耳というのは人それぞれですし、
良い音=好きな音
とは言えないからです。
ですから自分に合った物を選ぶのが1番かと思います。

この記事が皆様の音楽ライフの手助けとなればと思います。


いかがでしたか?
以上で第1回を終了させて頂きます。

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