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BASSNINJA今沢カゲロウ氏インタビュー!Vol.2

BASSNINJA今沢カゲロウ氏独占インタビューVol.2

8月13日(土)島村楽器神戸三宮店にて今沢カゲロウ氏ライブ&セミナーが開催されました!セミナー後、カゲロウさんに独占インタビューさせていただきました。今回はVol.2を掲載いたします。

Vol.1はコチラからどうぞ。

BASSNINJA今沢カゲロウ氏独占インタビューVol.2

川口: ふと素朴に思ったんですが、クラシックとかってBPMがカッチリきまってないじゃないですか。それに対して今沢さんはどういった捉え方をされていますか?

今沢: 音楽の形式なので、例えば普段ガチガチにBPMに制約があってそのなかでやっているからといって、それに違和感とかは感じないですし、クラシックはクラシックでやっぱり指揮者や奏者の体内時間だったりとか、そういうものによって楽曲ができていくので。あとはその歌わせかたですよね。

僕もチェロの曲とかよく練習しますけど、あれだって実際奏者がコンサートでやるときは、BPMなんか外して、抑揚つけて、クリックかけたらズレズレになる状態で演奏しているわけですよね。それはもちろん音符を活かす為にわざとやってることなので、それに対して僕は違和感はないですよ。
逆にそこでガチガチになることによって、音符を活かさないような弾き方をしたのであれば、そっちのほうがむしろ問題かもしれないですね。

僕がBPMっていうもの、人間メトロノーム的なことを、ちっちゃい頃にイメージしていたものは、自由自在にコントロールするため。
その状況でもコントロールできる、でもなくてもいじれる、その両方をできるようにしたいからなんです。
厳密なBPMによる制約がない状態で演奏することだけをやり続けていると、「じゃあ今日はBPMにあわせてカッチリいくよ」っていう状況になったときに、対応できなくなっちゃいますよね。やっぱり両方をコントロールしたいな、と思うんです。

ただ、BPMのかっちり決まった曲だけを聞いていると、今度はグリッド感があるものはすんなり入ってきて、グリッド感がないもの、揺れのあるグルーヴを生み出す音楽に対して違和感を覚えてしまうようになりますよね。

幸いなことに僕たちはLPの時代、プロトゥールズどころかクリックさえも録音に使わない音楽が当たり前に流れる時代に育っているので、そういうなまりの面白さも知っている。やっぱり両方出来たほうが楽しいですよね。
ストラトキャスターのいい音をちゃんと知っていて、マーシャルのフルテンのよさも知っている、アコギをちゃんと鳴らした音のよさも知っているし、フェンダープレベのいい状態の楽器のよさも知っている、けど、ちゃんと今の最先端のコンピューターも知っていて、DTMの環境でやるベストなもののメリットも知っているし、ちゃんと若い子達とそこをツールにしてやりとりをしてもちゃんと対応できるっていうのは、古い人であればあるほど、その可能性を持っていると思います。今の若い子達は逆にLPやカセットテープの音のよさを知ろうとしても、知りえないんですよね。
それは、今40代、50代の人たちの強みでもあると思うんですよね。
新しいものは新しいものでかっこいいものとして取り入れてって、でも自分達の良さをちゃんと血や肉として伝承していくというか。

川口: そういえば僕この間、ターンテーブルを手に入れたんです。それで聴いてたんですが・・・全然違いますね、めっちゃいい!

今沢: ローミッドがいいんですよね、いい意味で湿度がある。
LP聴くとローミッドあたりにすっごく質感があって、そのあと同じ音源をCDで聴いても、ローミッド部分がスッカスカに聴こえちゃう、でもコンパクトディスクってLPに比べるとスーパーロウとウルトラハイをカットした状態で作っているんです。要は聴覚上人間にとって必要じゃない部分をカットしたものがコンパクトディスクだから、その理屈で言ったらコンパクトディスクのほうが再生環境において僕達が聴覚上把握できないすごく高い音や低い音がないはずで、ミドルの部分はコンパクトディスクの方が網羅しているはずなのに、LPを聴くとLPのほうがミドルにすごく質感があるんですよね~。

川口: そうなんですよねー!!

今沢: 面白いですよね。

今沢: “Bassist, Electric”を録ったときに、ベースってだいたいDIで録るじゃないですか。でもあの時はDIからも録ったしギターアンプ、ベースアンプマイクで録ったし、それだけじゃなくて指先のところにマイクつけて、指先のカチカチ音も録ったんです。そうすることによってここの空気感も録れるんです。ただ1chでDIの音が出てくるよりもこっちのほうが当然瞬発力もあるし、ここのエアーの音が入ってくるから、ハイファイ感あるんですよね。すごく広いレンジを支配しているような感じになるんです。

もっとハマりだすと、コレをカセットテープに録ってもこのMIDが残ってるっていうね!

川口・相澤: えーーーーーーーー!!!!!!

今沢: もちろんカセットはレンジが狭くなる感じがするんですけど、ここの湿度だけちゃんと残してくれるっていうのが、またカセットテープとコンパクトディスクのちがいですよね。人間が聴き取れないとしているウルトラハイとスーパーロウっていうのは生演奏では全部体で受けているわけですよ。で。CDでは涙を流さなかった曲を生で観たら涙を流してしまった。

「なんで?」ってなりますよね。

このウルトラハイとスーパーロウの影響が多分にあるだろうと。もちろん実際そこの空気感とかもあるとは思いますけど、でもこのレンジをカットするということは、そもそも感動分子を省いている、人間は聴覚上把握できていないっていってるけど、把握できてるってことですよね。それだけ生じゃないと分からないことはたくさんあるし、だからこそ生演奏や生舞台にハマる人はずっと観に来てくれるし。

本当に全てそこに捧げて何年も何十年も修練している人の妙技を生で観るっていうことの感動っていうのは、野球とかもそうですけど、「あーやっぱ生じゃないとダメだな」って思いますよね。

川口: 実際僕らもカゲロウさんのリハを1年半ぶりに観させてもらった瞬間、やっぱ・・・鳥肌が・・・・・すごかったよね!

相澤: 本当に!なんというか、もう・・・すごかったです。

川口: しばらく動けなかったよね。

相澤: そうなんですよね。

川口: あの感じをみんなに感じて欲しいですよね。

(独占インタビューVol.3に続く・・・coming soon!!!!)

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